棒受網漁(湊漁港)


先日、湊(みなと)漁港の棒受網漁にケーブルテレビの取材に同行して乗船させていただきました

ちなみに棒受網漁とは10t~15tの漁船で主にイワシ類を漁獲する漁業です

出港したのは午前0時

船長と乗組員3名、ケーブルテレビの方1名と我々2名の計7名で出港です

30分で漁場の仙崎湾入口に到着

付近には同じ湊漁港の棒受網漁の漁船が5隻

乗組員の方は同じ港の船であれば夜間でも船の形状、標識灯の高さで船名は分かるとのこと

漁場について最初の作業は水中灯の設置です

船首の右舷、左舷と船尾の右舷、左舷の4か所に設置します

水中の光にプランクトンが集まり、それを餌とするイワシが集まります

この状態で2時間待ちます

船長さんに聞くと、今日は昨日より魚の反応が少ないとのこと

船上では乗組員が船首と船尾に魚網を広げるための棒を設置してから

網を入れます

この後、右舷と左舷の中ほどに魚を誘導する水中灯を設置する棒を設置します 

一旦すべての灯りを消し、網を張った反対側の水中灯だけに灯りをつけ、魚を集中させます

そして水中灯を移動させながら、少しずつ船に近づけます

水中灯が船に着くと、今後は反対側の網を張った方の水中灯を点け、少しずつ船から灯りを離していきます

 

船長はブリッジの魚群探知機で魚が網を張ってある方に移動したことを確認すると、乗組員に網を揚げる指示を出します

網は船長も加わり4人で揚げます

棒受網漁の仕組み

本日は2回網を打って4時に漁は終了

船上の片づけをして6時からセリに間に合うように全速で帰港します

本日の漁はタレクチ(カタクチイワシ)80箱

箱の角に刺してあるのは鳥よけのための棒です

陸揚げ作業をしていると、漁を終えた船が次々と帰港して来ました

 

カテゴリー: ながとの漁師たち   パーマリンク

コメントは受け付けていません。