本市には、14の漁港があり、各漁港では一本釣、底曳網、巻網、棒受網、引網、刺し網、採貝採藻など多種多様な漁業が営まれています。
本市に水揚げされる魚介類は、鮮度の良さと種類の豊富さが特長としてあげられ、生鮮魚介類は仙崎市場に一元集荷され、加工用原料魚は湊市場を中心とした水揚げ港の市場でセリにかけられています。
仙崎市場に水揚げされる魚介類
- メダイ
メダイは通称「ダルマ」と呼ばれています。イボダイの仲間で体表が粘膜で覆われており黒っぽい魚です。白身の魚で脂が乗っています。
メダイに含まれる脂質にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)等の高度不飽和脂肪酸が含まれており、生活習慣病に効果があります。
- マアジ
一般家庭の食卓にのぼることの多い大衆魚で、様々な調理方法で味を楽しむことができます。 マアジはタンパク質、脂肪、ビタミン、カルシウムなどの栄養素がバランス良く含まれています。脳梗塞や心筋梗塞の予防に良いとされるEPA(エイコサペンタエン酸)や脳の活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富です。
- ケンサキイカ
ケンサキイカは透明な体色をしており、沿岸に多く生息ししています。身は甘く濃厚で、秋から冬にかけてが旬です。 高タンパク質で低カロリー。イカはコレステロールが多いため血管障害を起こしやすいと言われていましたが、豊富に含まれるタウリンが血液中のコレステロール値を下げ、生活習慣病の予防に効果があります。
- イワシ類
日本全国の沿岸から沖合にかけて広く生息する魚です。 イワシには歯や骨の基になるカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDga両方含まれているため、カルシウムの吸収率が非常に高く、効率的に吸収できます。また、イワシは青魚の中で最も不飽和脂肪酸(DHAやEPA)を含んでおり、生活習慣病に効果があります。
- イサキ
旬は産卵時期の夏であるが、冬のものはとくに脂がのっています。 イサキはタンパク質やビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保ち、ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を健康に保ちます。
- アワビ
アワビは高級食材として知られており、コリコリとした食感と磯の香りが特徴。 高タンパク質、低カロリーの食材で、タンパク質には鉄、亜鉛、マグネシウム、銅、リンなどのミネラル、ビタミンB群、Eなどを含んでいます。ビタミンB群やEは、抗酸化作用で老化やガンの原因となる活性酸素を除去する作用があります。また、タウリンが含まれており、肝機能の強化や目の発育等に効果があります。
- サザエ
さざえは、岩礁や石のある外海に面した荒磯にすむ巻き貝で、独特のほろ苦い旨味と磯の香りが特徴です。殻にトゲがあるものとないものがあり、波の荒い海に住むものはトゲが出やすとされています。 主な栄養成分はタウリンで、血圧を正常にしてれる効果やコレステロール値を低下させる働きがあり、他の貝類よりもタンパク質やビタミン類が豊富です。また子どもの発育によい亜鉛やミネラルなどの成分が含まれており、貧血の防止に効果があります。